2025年7月28日(月)、台東区浅草の「サウナランド浅草」で第2回定例会を開催しました。今回は現地参加21名、オンライン参加10名の計31名が参加し、リアルとオンラインでのハイブリッド形式での実施となりました。
今回のテーマは「サウナは日本社会をトトノえる」。信州サウナ同盟の盟主カツマックス氏と、同氏と連携を深める長野県庁の観光振興担当者をお招きし、官民連携による規制緩和の経緯や最新事例、都市部と地方でのサウナ文化の違いについて講演いただきました。
長野県では公衆浴場法に基づく許認可手続きを簡素化し、アウトドアサウナをはじめとする新たな取り組みを後押ししています。講演では、この制度変更が地域の観光資源を活用した事業づくりをどのように加速させたのかが具体的に紹介されました。
またカツマックス氏からは、都市部では個人のリフレッシュ空間として、地方では交流拠点として機能するサウナの二面性が示され、コミュニティづくりにおけるサウナの役割についてお話いただきました。
講演後の質疑応答では、サウナ施設運営の初期費用や集客方法、行政との協働の進め方など、運営実務から地域振興まで幅広い質問が寄せられました。薪ストーブやサウナ小屋にかかる概算費用、口コミを活用したマーケティングの具体策、行政への提案書に盛り込むべき視点など、参加者にとって実践的な情報が共有されました。
今回の定例会を通じて、規制緩和と民間ノウハウの組み合わせが地域イノベーションを促進すること、体験価値を物語として設計しファンコミュニティを通じて拡散する仕組みが重要であること、そして価格戦略の見直しによって顧客満足と地域への経済効果を同時に高められることが確認されました。
次回となる第3回定例会は、2025年9月27日(土)から28日(日)にかけて合宿形式で開催する予定です。
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